サンタクロースは実在する?サンタクロース誕生に関する話をご紹介
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もうすぐクリスマスです。
クリスマスといえば、
赤と白の服に、柔らかく、優しそうな顔立ちと、大きな白いひげを生やした
「サンタクロース」を連想させます。
子供の頃、サンタクロースは本当にいると信じていませんでしたか?
クリスマスの夜に、子供のいる家にやってきて、
子供の寝ている間に、プレゼントのおもちゃをそっと入れて帰っていく。
サンタの相棒はトナカイで、大きなソリにサンタを乗せて町へやってくる。
とても幻想的で、本当にサンタクロースがいたらいいなぁと大人になってからも、
ふと考えてしまいます。
実は、サンタクロースには実在するモデルがいたのをご存じでしょうか?
ある意味、サンタクロースは本当にいたんです。
その人物の名は「聖(セント)二コラオス」。
二コラオスの伝説と、サンタクロースの誕生に関する話を
3つのポイントでご紹介いたします。
サンタのモデル ニコラオスとはどんな人物?
サンタクロースのモデルになった「二コラオス」は
4世紀ごろの東ローマ帝国のミラ(現在のトルコ)で司教を務めていた人物です。
主・イエスキリストへの信仰心がとても厚く、
人々の為なら、己の身を削ってでも助けるくらいの、とても崇高な司教でした。
また、数々の奇蹟を行ったという伝説がある事から
「奇蹟者」という称号も与えられています。
奇蹟者の称号を与えられるほどの伝説をいくつかご紹介します。
・キリストの墳墓巡礼で海路エルサレムに向かった際、
暴風を鎮め、船から落ちて死んでしまった船夫を蘇らせた。
・自国での悪知恵を働かせる市長によって、善良な市民3人を処刑されそうになっていた時に、
二コラオスが出先からすぐに将軍3人とミラに戻り、処刑人から剣を奪い、
罪のない市民3人の縄を解いてあげた。
・子供を殺害し、その肉を売りさばいていた商人のところへ赴き、
殺された子供たちを復活させ、助けた。
などの、現実にはあり得ないような数々の伝説があります。
二コラオスの信念は、
人々の為に幸福を祈り、人々の嘆願や訴えを聞き、弱い者には手を差し伸べる。
キリストの教えを忠実に体現するような、利他の精神で振舞っていた人物なんです。
しかし、二コラオスも順調な人生ではなく、
ローマ帝国のガリレウス帝(王様)に何度も迫害され、投獄される事もありました。
投獄・幽閉された二コラオスですが、ここでも彼は強かった。
迫害を恐れずに、キリスト教の伝道に努め、獄中でも、囚人たちを励ましていたのです。
サンタクロースは、とても崇高な聖人だったのですね~。
「聖(セント)二コラオス」からサンタクロースへ
二コラオス司教がどの様にして、サンタクロースになったのでしょうか?
オランダで、12月6日になると「シンタクラース祭」というお祭りを開催しています。
シンタクラースとは、オランダ語で「二コラオス」の事を指します。
聖二コラオスの命日が12月6日で、その日にお祭りを開催しているんです。
シンタクラース祭では、子供たちや、大人たちが、プレゼントを交換する風習があります。
このお祭りの風習は14世紀ごろから続いているといいます。
この「シンタクラース祭」の風習がキリスト教の国に広まったとされています。
そして、「シンタクラース」が訛って「サンタクロース」と名前を変えて、
広まっていったのです。
そして当時、キリスト教の国々の多くは、
「サンタクロース」は12月6日に子供たちへプレゼントをくれるというイメージが広がり、
現在でも、12月6日に子供たちはプレゼントをもらう習慣があります。
その後、この風習はアメリカへと広まっていきます。
アメリカで、ユリウス暦という暦を採用している教会で、
シンタクラース祭が12月19日に行うようになり、
これが現在のサンタクロースへと繋がっていくのです。
「12月25日の冬至のお祭り」
「イエスキリストの降誕祭」
「サンタクロースのプレゼント」
これがすべてつながる事で、
現在の12月25日がクリスマスとして、盛大にお祝い行事が行われています。
サンタクロースの衣装は、企業がデザインしたもの
サンタクロースといえば、赤と白の衣装ですよね?
この衣装は、実は後付けなんです。
二コラオス司教は赤と白の服など来ていませんし、フサフサのお髭もありませんでした。
また、イギリスなどの一部の国では、現在もサンタクロースは赤の衣装は来ていません。
では、どのようにして、あのサンタクロースのイメージは出来上がったんでしょうか?
実は赤と白の衣装イメージは、「コカ・コーラ社の宣伝」からの由来と言われています。
1931年、コカ・コーラ社のクリスマスキャンぺーン用の広告として、
当時有名な画家へサンタクロースを描いてもらった際に、
「見るからに陽気で楽しそうなサンタクロース」というテーマを元に、
今のサンタクロースの原型が出来上がりました。
赤い服に白い髭を蓄え、人間味あふれる表情や、しぐさが大衆の人々の心を掴み、
大人気となったのです。
それまでは、様々な国で多用のサンタクロースがいましたが、
この赤い服で白いひげのサンタクロースが登場し、人気を博したことで、
一気にサンタクロースのスタンダードなイメージが出来上がったのです。
ちなみに、シンタクラース祭の元の国、オランダでのサンタクロースのイメージキャラは、
老齢で、礼儀正しく、厳格のあるサンタです。
白髪と顎全体を覆う長い髭は、アメリカのサンタと一緒です。
服装はというと、
オランダの伝統的な白の僧正の祭服に、赤く長いケープを纏い、赤いストラを付けた
いで立ちなんです。
地域によっては、司教冠を被ってルビーの指輪や金色の杖を持った絵もあります。
私たちが知ってるサンタクロースとは大分イメージが違いますね。
サンタクロース誕生に関する話のまとめ
いかがでしたでしょうか?
サンタクロースにはモデルがいたという事実も驚きですが、
現在のサンタクロースが、企業によるイメージ戦略で出来た事も更に驚きですよね。
ただ、サンタクロースのプレゼントを子供たちに渡すという流れは、
昔から変わらない部分なのだなという事と、
二コラオス司教は、国民にとても愛されている人物だったという事も伺えますね。
今年のクリスマスは、こういった背景がある事を考えながら過ごすのも良いかもしれません。
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