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東京と北海道の公立小学校教育の違い~課題解決型学習の共通~

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東京北海道―長距離の移動を要するこの2つの地に
教育の角度から見る、とある共通点が存在します。

こちらの記事では、東京・北海道それぞれに住む
筆者の知人である教師による話を基に、教育の違いについてご紹介しています。

 

 

東京は、秋に運動会などの行事がありますが
北海道では、基本的にイベント事は春に開催されます。

また、学芸会は、東京が隔年開催であるのに対し
北海道は毎年秋に実施していました。

 

 

行事だけではなく、夏・冬のスポーツや
子ども達の服装にも違いが見られます。

では、授業そのものの進め方は、この約30年間
どのような形で流れ来たっているのでしょうか?

 

 

公立小学校教育の違い① 東京の教育

東京と北海道の公立小学校教育の違い~課題解決型学習の共通~

 

 

約30年前までは、東京では毎朝全校朝会が実施され
冬場は体育館、夏場はグラウンドでの実施
というのが、1日の始まり方になっていました。

教職員の男女比は、おおよそ3:7で、圧倒的に女性が多く
管理職にも女性が多い印象でした。

先生方は、日々手帳にその日の授業計画を立て
管理職の職員に提出し、助言をもらっていました。

 

 

授業そのものには、大きな特徴こそなかったものの
一大行事は秋に集中していました。

運動会も学芸会も秋ですが、学芸会は隔年開催で
開催しない年は図工作品展覧会を実施していたと言います。

 

 

当時の子ども達の服装で言えば、学校指定の帽子を被り
半袖・半ズボンがベーシックであったと言えます。

2021年現在の今でこそ
体操服には長袖・長ズボンが展開されている学校もありますが
当時はそれが主流でした。

また、冬場の体育では、サッカーやバスケットボールなどが
単元として扱われていたのも、特徴の1つであると言えます。

 

 

公立小学校教育の違い② 北海道の教育

一方の北海道では、全校朝会は月に1回
または、数ヶ月に1回程度、1年中体育館で実施されていました。

特別な集会として位置付けられており
日常的には開催されていなかったのが、東京の小学校との
大きな違いであると言えますよね。

 

 

先生方の男女比は、約6:4であり、現在は女性が多くなり
その比率が男性以上ですが、管理職は男性寄りの傾向です。

教師は学年での確認に基づいて授業計画を立てますが
その内容を皆で検討するのは、基本的に研修内容に関連するものが主で
こちらもまた、授業そのものには特に大きな特徴はありません。

 

 

行事も、1年を通して平均的に実施していますが、運動会や学芸会
そして卒業式は、三大行事とされ、特に力を入れて実施されます。

子ども達の服装では、帽子を被る決まりはなく
長袖シャツに長ズボン、特にジャージ姿が多いとのこと。

土地柄、冬場は着込んだ服装で過ごしており
冬場の体育は、サッカーやバスケットなどに加え
地域の自然を生かしたスキーやスケートも行われます。

 

 

公立小学校教育の違い③ 課題解決型学習とは

東京と北海道の公立小学校教育の違い~課題解決型学習の共通~

 

 

課題解決型学習は、公立の小学校で一般的に行われている
1時間の学習の流れです。

問題が提示され、そこから目標を決め、答えややり方を予想し
個人や集団で解決しながらまとめ、練習や発展的なことをする
一通りのシナリオのことを指します。

この流れについては、東京も北海道も同様で
大きな変化のないものでした。

 

 

昨今、目標とされる授業として
アクティブラーニング」という言葉をよく耳にします。

これは、いくつかの意訳に当てはめられますが
「主体的、対話的、深い学び」とも表現されます。

教え込みの授業ではなく、子どもが主体となってよく考え
集団の強みも生かしながら解決していく授業です。

 

 

従来の教育方針では、教え込みスタイルだった中学校も
このスタイルに変革する学校が増えています。

しかし、全ての授業をこのスタイルで実施していては
時間が足りなくなるのも、現実的な課題です。

そこで、ポイントとなる大切な授業では
この流れを活用し、学び方を学ぶ授業にシフトしながら
本物の学力を自ら身に付けさせる形になったと言えます。

 

 

この授業スタイルは、事実、30年以上も前から
日本全国津々浦々で、変わらずに続いてきた方法です。

と言うことは、それなりに学習効果が認められている
1つの方法であると言えるのではないでしょうか?

 

 

公立学校というのは、基本的に全国規模で
同一のレベルに達するよう、指導することが求められます。

だからこそ、学び方が統一されているのは
当然の摂理である反面、人間心理として安心できる
大きな要素になっているということですね。

 

 

東京と北海道の公立小学校教育の違いまとめ

以上のことから、学校現場の様子には、土地柄や風土によって
様々に特徴があることが、分かりましたよね。

教職員の男女比はもちろん、児童の服装や行事等にも
違いはありましたが、授業そのものの真髄は
土地に寄らず、国内はほぼ全土で共通しているということ。

 

 

教科書は、文科省の検定を受けると言う点で
根本的にレベルが統一されています。

どこの会社のものを使用するかは、市町村ごとに決定されますが
厳正な検閲を通るので、教えられる内容については大差ありません

 

 

行事やスポーツこそ、土地の自然環境に左右される部分ですが
授業の内容と、指導者である教師の方針は
基本的な格差を生まないために、統一されています。

教育において、地域間格差がなく平等であることは
本来、公立学校が持つ、最大の使命でもあります。

 

 

日本国内においても、貧富の差が激化する昨今
義務教育こそ、差別なく平等の質で受けられるのは
子ども達にとって大切な権利

東京と北海道の教育現場における、違いと共通点があるように
他の地にも、それぞれの伝統や風土を活かした違いがあるので
ぜひあなたも、母校での姿を思い出してみてくださいね。

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