有袋類のコアラは毒入りの葉を食べても平気!亡くなる理由は栄養失調?
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チョコ菓子のキャラクターでもよく知られている
親子の姿が印象的なコアラは、お母さんの袋の中で育つ
「有袋類」(ゆうたいるい)と呼ばれています。
幅広い世代の人々から愛される、可愛らしい容姿をしたコアラ
ですが、実は人間にとっての有毒植物の1種として知られている
ユーカリの葉を食べて暮らしているんです!
この事実だけを聞くと、心なしか少々不安ですが
コアラがユーカリの毒で死ぬことは、まずありません。
むしろ、ユーカリの葉をお腹いっぱい食べていても
「栄養失調」という、極単純な原因で
コアラが亡くなってしまうことも少なくないほどです。
では、そんな可愛らしさとか弱さを持ったコアラについて
その不思議な生態の秘密を、お話ししていきましょう!
お母さんコアラの袋で育つ赤ちゃんコアラ
前述した通り、コアラは有袋類であり、その名に相応しく
母親の腹部に付いた袋の中で育ちます。
同じ有袋類の仲間には、動物園の人気者・カンガルーや
世界一幸せな動物と呼ばれる、クオッカなどが挙げられます!
お母さんコアラは、1年に1度のスパンで、1匹ずつ
赤ちゃんコアラを生み、生涯で5~6匹の子どもを育てます。
生まれたてのコアラは、その全貌がパンダの赤ちゃん同様で
平均して1g以下の体重と、約2㎝程の体長をしているのが特徴。
小さな体のまま、袋の中でお母さんコアラのお乳をくわえ
約7ヶ月間をその中で過ごし、少しずつ育っていくのです。
生まれたての赤ちゃんコアラは、いわゆる体毛が生えておらず
柔らかなピンク色の姿をしているのが、印象的なポイント!
ただ、他の生きものの赤ちゃんと同じく、コアラもまた
出生直後は、目が開いておらず、もちろん歯も生えていません。
そんな赤ちゃんコアラを、わずか約7ヶ月で無事に育てあげる
お母さんコアラのお腹の袋にも、実は不思議な秘密が隠されています。
まず、お母さんコアラが持つ、お腹の袋の方向に
注目してみましょう。
なんと驚くべきことに、安定性を疑いたくなる
「下向き」に付いているのです!
また、そんなお母さんコアラの袋の中には
赤ちゃんコアラが直接栄養補給できるよう、乳首が2つ付いています。
このように、お母さんコアラの袋は、育児を行うための空間
であることから、「育児嚢」と呼ばれています。
そうした理由も相まって、日本語では、別名・子守熊や袋熊
と表記されることがあります!
まさに、有袋類のコアラにぴったりな
不思議な名前であると言えるのではないでしょうか?
こうした生態系が特徴的なコアラですが
地球上の分布では、オーストラリア東部の森林に
生息していることが多いことが分かります。
オーストラリアで暮らすコアラの多くは、背中がグレー
お腹がホワイトの体色です。
大きなコアラでも、最大80cm程度
体重も15kg前後であることが殆どであると言えます。
また、オーストリア国内で見ると、北部に暮らすコアラよりも
南部に住むコアラの方が、体が大きく、体毛が長いのも
特徴的なポイントです!
コアラは有毒植物の葉っぱを食べて生きている?
有袋類であるコアラは、基本的に草食性であり
ユーカリやアカシアなどの葉や芽を、1日に1kg以上食べることがあります。
実は面白いことに、ユーカリの葉と一口に言っても
その種類は、なんと脅威の700種類以上に及びます。
有毒植物という、大きな枠組みで見ても
実際にコアラたちが好んで食べているのは
その700分の数種類に過ぎない、ということが分かりますよね!
ユーカリの葉には、タンニンや油分が含まれており、消化が悪く
本来は生きものの餌に適さないもの。
にも関わらず、毒性のある葉を食べても
コアラが死なない理由は、一体何でしょう?
―まず、お母さんコアラが、ユーカリの葉を、体内の腸で
半消化状態にし、それを、緑色のパップ(離乳食)として
赤ちゃんコアラに、食べさせていきます。
それにより、赤ちゃんコアラは条件反射で
ユーカリの葉を消化する微生物を得るのです。
そして、赤ちゃんコアラが成長する頃には
自分の体内に形成された2m級の腸で、自らそれを発酵させ
毒素を分解する、という構造が生まれるわけですね!
ただ、ユーカリの葉には、そもそもほとんど栄養素が無く
コアラは滅多にエネルギーを得ることができません。
ゆえに、平均すると、コアラは1日のうち
約20時間を、眠って過ごしていることになります。
また、生きる上で必要な水分の多くも
実質的には、ユーカリの葉から摂ることが大半で
川や雨水から、直接水を飲むことも、ほぼありません。
それに伴い、尿の量も極わずか且つ
不要な老廃物が凝縮された濃いものが出るのです。
オスのコアラは、この尿の臭いや胸腺の臭いで
いわゆる縄張りを宣言していると言えます!
コアラが亡くなる原因は栄養失調にある?
コアラの天敵は、大きな猛禽類が主とされていますが
極稀に、地上に降りたタイミングで狙いにくる
ディンゴや野犬、キツネなども、脅威の1つです。
このことから分かるように
コアラは元来、自ら何か争いを始め、リスクを冒して死ぬ
などということが、ほとんどありません。
1日20時間もじっくりと熟睡していればこそ
極限のリスクも、基本的には移動や災害時に絞られそうなもの。
ですが、実際には、そうした行動により亡くなるケースよりも
もっと大きなリスクをはらんだ悲しい死亡理由があります。
それが、「栄養失調」というエネルギー不足に起因した
いわゆる衰弱死です。
コアラは、ユーカリの葉の数種類を食べて生き伸びていますが
ユーカリの葉そのものは、前述した通り、本来食用には不向きなもの。
著しく栄養価が低い植物である、ユーカリの葉であるが故に
食べる葉の量の割に、エネルギーはほとんど得られないという
マイナスの側面が、顕著に現れてしまうことが多いのです。
コアラたちは、そんなユーカリの葉を、思う存分に食べられる
にも関わらず、肝心のエネルギーや栄養が不足し、亡くなってしまう
という、何とも切ない事情が、コアラの世界には存在するということですね。
また、気候変動や森林伐採など、あらゆる地上の影響で
ユーカリの葉そのものの質が悪い年があるのも、目をそらせない事実。
栄養価が足りないことに加え、質の悪いユーカリの葉は
さらに消化不良を促し、コアラの体内における機能不全から
また栄養失調を起こして亡くなる、という負のループに陥るのです。
可愛げに溢れ、癒しと安らぎを与えてくれるイメージが強いコアラですが
その人生には、人間も苦しくなるような、過酷な運命があるということが
よく分かりますよね。
有袋類のコアラが持つ不思議な生態にまつわるまとめ
森林伐採や山火事による生息地の減少、毛皮を狙う不当な乱獲
そして、人間と共存するが故に発生する交通事故など
あらゆる原因の下、コアラの生息数は、年々減少し続けています。
また、驚くべきことに、オーストラリアの先住民族に至っては
実はコアラを食料としていた時代もあったと言います。
ヨーロッパやアメリカへの、毛皮輸出のために乱獲されるなど
根本的な個体数が減らされたことによる
絶滅の危機に瀕した時代も、コアラにはありました。
その後、保護活動が活発化し、現代においては
各国が手を取り合い、コアラの繁殖活動が進み始めています!
日本では、鹿児島や東京などで初期の飼育が行われていましたが
2020年現在、個体数の減少を食い止めるべく、協同繁殖にも取り組んでいます。
コアラを繁殖させるには、ユーカリの葉が大量に必要であり
且つ、コアラが口にする、限られた種類の、良質なユーカリの葉が必要です!
根源的なコアラの嗜好を変えるには、まだ少なからず研究が足りない以上
まずは引き続き、ユーカリやアカシアの木を丈夫に育てあげ
コアラが安心して過ごせる自然環境を、安定供給する必要があります。
このユーカリの木を育てる農家や山林の持ち主、あるいは自治体が
必要不可欠である、ということですね。
飼育に苦労が絶えないコアラですが
近年訪れたジャイアントパンダのブームに伴い、半自動的に
コアラの人気が下火になりつつあるのも、密かな課題となっています。
コアラ人気が滞ることで、そこにかけられる
動物園や自治体の経済支援の幅が狭まり
実質的な環境整備が難しい要因となってしまうわけですね。
こうした現実的な険しい道のりが存在する時代ですが
そうした中でも、コアラはいつも、木の上から三分の一ぐらいの高さで
ぺたりと枝にしがみつき、着実に日々を過ごしている、健気な生きものです!
何よりも争いを避け、他の動物が避ける葉をあえて食べながら
穏やかな日々を生き延びているコアラ。
そんなコアラたちが、少しでもより快適な暮らしができるよう
私たちも、また、できる限りの支援や対策に、協力していきたいものですね!
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