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プログラミング教育の原点~亀が動く「ロゴライター」とは?~

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プログラミング教育」ともてはやされている昨今ですが、
少し前までは、ICT教育と言われていた時代です。

パソコンを使った授業自体は
実は既に30年以上も前から、行われていました。

そのはしりの1つとなったのが、「BASIC」と呼ばれるものですが
より本格化したのは、プログラミング言語である
ロゴライター」の登場からであると言えます。

 

 

2020年現在、学校現場でも取り入れられている「スクラッチ」は
猫のキャラクターが特徴ですが、その生みの親である「ロゴライター」は
亀のキャラクターが活躍する言語ソフトになっています。

ペンを使って、線などの図形が描けるところは
印象的な類似点の1つ!

まねをしたのか、作成段階で関わりがあったのかはいざ知らず
1つの大きな共通点として、把握しておきたいところです。

 

 

一方の相違点は、「スクラッチ」がビジュアル言語であるのに対し
「ロゴライター」はテキスト言語(ひらがな)であるという点です。

こちらの記事では、そんなプログラミング教育のはしりである
ロゴライター」について、詳しくお話していきましょう!

 

 

「ロゴライター」にできることとは?

プログラミング教育の原点~亀が動く「ロゴライター」とは?~

 

 

ロゴライター」は、200余りの基本用語を基に
命令通りの線を引いたり、文字を書けるのはもちろんのこと
キャラクターのスタンプや、色塗りもできます。

これらの機能を使って、を描いたり、作図できるのが
「ロゴライター」の原型でした。

 

 

また、亀から形を変化させられたり、ドットの絵を基に
亀以外のキャラクターを画面上で動かせるのも、特徴的なポイント。

さらに、時間割や日程表を作成できる
リストの処理が行えたのも、「ロゴライター」からであった
と言えます。

例えば、リストに教科の名前を入れておき、必要に応じて
時間割を作成したり、数値のリストを大きさの順に並べ替えられたりと
幅広い活用方法が展開されていました、

 

 

2020年現在の「プログラミング教育」で、盛んに行われている
レゴの車やロボットを動かす機能も、「ロゴライター」にはありました。

ひらがなのコマンドを使い、自力でプログラミングできる言語として
実に多くの教育現場で活用されたソフトであると言えます!

 

 

「ロゴライター」における実践例としての活用

「てじゅんは ○○」と打ち込んだ宣言に始まり
そのままプログラムを書き込み、最後に「おわり」で終了するのが
「ロゴライター」の基本的な構造です。

途中、「ペンをおろせ」や、「くりかえせ」といった
操作手順の命令もあります。

こうした一連が、全てひらがなで命じた通り
画面上でプログラムが処理されるのは、実に興味深いもの!

 

 

例えば、コンパスや分度器の使い方を学ぶ、算数基礎のプログラムや
5人6グループで走る時の、全員の人数を出す、かけ算学習に応用する
プログラムなど、算数における数多くの実践がありました。

また、リスト処理を活用して、自分たちで時間割を作成する
プログラムの実践があったのも、特徴的なポイント。

 

 

特に、かけ算の応用における「ロゴライター」の役割は大きく
亀のキャラクターを糸人間に変え、グループのゴール毎にブロック化され
かけ算を考えやすくする画面が形成されていました。

キャラクターを動かせる機能と
絵を変化させる機能を、存分に有効活用した例である
と言えるのではないでしょうか?

 

 

また、近年注目されている、多角形の作図も
くりかえせ 5「まえへ 70 みぎへ 72 」で正五角形が描けるなど
「スクラッチ」同様、描けます。

こうした命令文の内容そのものは
「スクラッチ」のブロック部品と、大差が無いのも
印象的な「ロゴライター」の特徴であると言えますよね。

 

 

「スクラッチ」との比較

プログラミング教育の原点~亀が動く「ロゴライター」とは?~

 

 

一方、時代こそ異なるものの
テキスト言語である「ロゴライター」の進化版である「スクラッチ」は
いわゆる、ビジュアル言語の1つです。

基本的にはマウスで部品を動かし、プログラムを作成するのが特徴
音や画像などのメディアを取り入れた表現ができるのみならず
複雑な条件にしたり、独自の定義なども、設定できる仕組みです。

 

 

「ロゴライター」以上に、さらに幅広い応用が効く
と言っても過言ではありません。

しかし、大きな違いと言えば、言語の差とキャラクター程度で
作図ができる点や、レゴブロックの制御など
本質はあまり変わらないほど、非常によく似ています。

こう考えていくと、30年前からプログラミング教育の目はあった
と言っても過言ではありませんよね!

 

 

高度情報化社会、IT社会、産業革命があるからと
諸外国に遅れをとらないよう、子ども達の教育に
プログラミングを取り入れる、という「プログラミング教育」。

ですが、実際にはもう少し前から
取り組めていたのではないか、或いは徐々に始まっていたのではないか
とも、考えることができますよね!

 

 

もちろん、少数派を見れば、一部の学校では
当時の「ロゴライター」のように、先進的な実践を体験した子どもも
確かにいましたが、2020年現在の彼らは、おおよそ30代後半。

いわゆる社会の中心を担っている
実に重要な世代であると言えますよね。

 

 

国の情勢や財務能力など、あらゆる背景こそ存在しますが
人足二足早く、本格的なプログラミング教育やデジタル教育に
取り組んでいたとしたら、時代は大きく進んでいたとも考えられます。

アメリカのみならず、中国などの近隣諸国もまた
高度技術大国としての頭角を現している近代。

「スクラッチ」や「ロゴライター」といった
基本的なプログラミング概念は、必須能力になる
と言えるのではないでしょうか?

 

 

「ロゴライター」にまつわるまとめ

こちらの記事でご紹介してきた、「ロゴライター」にまつわる
基本的な歴史と内容について、少しでも今後の参考にしていただけましたか?

30年も前に教育現場に存在した「ロゴライター」―
現代の「スクラッチ」に良く似た、言語ソフトである「ロゴライター」は
実に多くの実践例が存在します。

 

 

日本にとっては、先進的な教育がなされていた足跡の1つですが
本腰を入れたパソコン授業の必要性を、最も感じていたのは
当時の現場にいた、担当の教員であったことは間違いありません。

そうした時代の潮流を見過ごすことなく
効果的に活用していた指導者に学んだ子ども達は
日頃から、常に情報化社会の空気を感じ取っていたことでしょう。

別の記事では、現代教育の必須条件とも言える
一番人気の言語「スクラッチ」についても、詳しくお伝えするので
扱い方のスマートさや機能の多さを、ぜひ確認してみてはいかがでしょうか?

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