寮生活を楽しめない？3つの原因と鍛えて身につく5つの人間力

「寮生活」というキーワードを聞いて、まずあなたは
どのようなイメージを持つでしょうか？

「シンプルに大変そう」、「毎日コミュニケーションできて楽しそう」
「自分には向いていない」、「合わない人とは楽しくなさそう」など―

一昔前までは、上京した学生たちが集う下宿先
などという認識が、一般的であったと言えます。

ですが、現代の「寮生活」は実に多種多様であり
企業傘下の下宿先として従業員の寮なども珍しくありません。

こちらの記事は、そんな寮という場所が、「楽しくない」と
感じるあなたや、この先「寮生活」が待ち受けている
というあなたに、ぜひ参考にしていただける内容になっています！

「寮生活」が楽しくない理由

いわゆる寮生活を楽しめない、あるいは楽しく充実したもの、と
捉えられない人には、いくつかの原因があるものの、その原因の中でも
特に共通して存在するマイナスの感覚を3つご紹介します。

①「強制が矯正になること」

学校や企業にしてみれば、半強制的に「規則正しい」生活サイクルを
寮生活で培うこと（＝矯正すること）で、学業や労働の
効率化・円滑化を試みている場合がほとんどであると言えます。

だからこそ、例えば夜型の人にとっては、朝掃除など
午前中に決められた時間割が煩わしくなる
といったケースも多くなる、ということになります。

②「協調から強調が生まれること」

「強調性」とは、「一緒に力を合わせて物事を成し得る」
という意味ですが、この「協調性」は、寮生活に慣れてくると
時として、「強調性」に変わっていく人がいます。

こうした「自我の強い人」に圧倒されて、寮生活を思うように
有意義に過ごせない、という人は少なくありません。

③「目的観の喪失」

最もシンプルな理由ですが、「なぜ寮生活をしているのか」
という疑問に、納得する答えが導き出せない人が陥りやすい問題です。

生活サイクルも人間関係も、乗り切ってしまえばどうにかなることが
最初から分かっているからこそ、生真面目な人ほどより一層
常にこうした疑問を持っていることが多いと言えます。

このように、主に3つの原因がきっかけとなり、心の底から
「充実した寮生活」を送れていない、という人は少なくありません。

そこで、こうした「マイナスの原因」を解決するヒントを
次にお伝えしていきましょう！

「寮生活」で磨く人間力

「人間力を磨く」―少々お堅い印象のテーマになりましたが
要するに「寮生活で自分を鍛えて成長させてみる」という
極シンプルなポイントになってきます。

寮生活で鍛えることができる自分の力は、主に以下5つに
絞り込めるので、ぜひチェックしていきましょう。

1.　観察力

寮生同士の「第三者」になる機会が多い寮生活だからこそ、
他人の言動や生活サイクル、自分の行動基準や
リスクマネジメントまで、常に観察・改善できる環境があると言えます。

2.　視野の拡大

寮生活は、自分の中にあった常識や価値観がみるみる崩れていくことに、
最初は戸惑い、憂鬱になる場面も多いもの。

ただ、その「固定概念」の払拭こそ、寮生活の醍醐味でもあるので
「寮生活＝視野の拡大」と捉えられた時、条件反射で、物事を多角的に
受け入れられる力へと昇華できるのではないでしょうか？

3.　率先力の向上

寮生活では、いわゆる「マイペース」が通用しない場面や状況も、
決して少なくありません。

だからこそ、フットワーク軽く、「常に率先して動ける人」は
即ち「自分の理想に忠実である人」という、単純な印象にも
繋がりやすいと言えます。

率先力は、行動力とも捉えられますが、同じ行動であっても
「一番最初に動ける人」は少ないので、寮生活でこの力を鍛え上げておけば
自然と行動力も伴い、物理的に「努力の人」に近づけると言えます。

4.　目的の明確化

例え1年程度の寮生活でも、寮生である以上
「この1年を無駄にしたくない」という人は、実は無意識のうちに
3.の「率先力」が伴っていた、なんてケースは珍しくありません。

寮生活を楽しむ、もっといろんな人と仲良くなる、といった
小さくても「明確な目標・目的があること」が、その典型です。

ちょっとした声かけや、自由時間のコミュニケーションなど
1つずつを具体的な行動に移せるようになっていく時、それこそが
過程として、「目的を可視化」できていると言えるのではないでしょうか？

5.　発信力

自分の意思や希望を、シンプルに伝え広めていく力でもある「発信力」。

ですが、同じ発信力でも、ただわがままに自己発信する、のではなく
あくまでも、「自分の意見や観点を活かす」全体のための「自己発信」
であることが、重要なポイントです。

この境目が曖昧だからこそ、「日本人は自己主張が下手」というレッテルも
貼られやすい現状ですが、「自分は」こうだと思う、と伝えることは
この後に続く後輩や後継のための「一意見」に過ぎません。

「寮生活」には、その「一意見」を伝えられるようになるための
絶好の機会が、毎日のように転がっていると言えます。

「寮生活」をかけがえのないものに変えるために

ここまでお伝えしてきた「寮生活」のポイントについて
少しでもご理解いただけましたでしょうか？

人生で数少ない「寮生活」を経験できるのであれば、是が非でも
かけがえのない成長のチャンスにつなげていきたいもの―

とはいえ、まずは無事故で、より多くの世界観や価値観に触れながら
少しずつでも、今まで以上に「寮生活」ならではと言える
自分の力を鍛え上げてみてくださいね。